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【雨漏りの原因と対策②】
<外壁のヒビ割れ>
壁からも雨漏りがすることがあります。その原因のほとんどが外壁のヒビ割れです。外壁と内壁の中には空洞があるのでなかなか内部まで伝ってこないのが現状ですので早期にはわかりにくいです。内壁にシミが出来て初めて気が付くという事ですがそこまで進むとかなり重症になっている場合が多いです。少しでも異常を感じたら早めに業者に点検してもらってください。修理する場合は、壁の中まで点検をし、内部の様子を把握してそれなりの対処の仕方を提案してもらいましょう。
外壁がモルタルの場合、新築から5~6年の乾燥期間内でモルタルのヒビ割れが発生します。乾燥時の引っ張る力によるものとされています。建物周辺の揺れ等も一因はあります。おおむね5~6年でヒビ割れの発生は落ち着きますので早めに専門の業者に点検をしてもらって適切な対策を提案してもらって下さい。外壁がサイディング貼りの場合は、シーリング材の劣化が一番の原因だと思われます。どちらにしても早期の点検をオススメします。
<窓廻りからの雨漏り>
窓のサッシから雨漏りがあり何度も業者に修理をしてもらって雨漏りが直らないという方も多いと思いますが、雨漏りの原因箇所を正確に突き止めることが出来ていないと何度でも雨漏りは発生してしまいます。窓のサッシ廻りからの雨漏りで考えられる原因はいくつかありますので詳しく説明します。
①窓枠のコーキング部分
コーキングとは、窓枠と外壁の隙間を埋めるために使われているものです。 コーキング材も最近は高耐久性の物がいろいろ出て来ていますが、10年位前の商品は7~8年の寿命の物がほとんどでした。7~8年でヒビ割れ、剥がれたりします。そこから雨水が侵入し、雨漏りの原因になります。
②窓周辺のヒビ割れ
窓枠周辺にヒビ割れがあるとそこから雨水が侵入する可能性があります。1mm程度のヒビ割れからでも時間の経過とともに雨漏りする場合があります。窓から離れた上からのヒビ割れから壁に伝い、サッシの所で雨漏りをするというケースもあります。
③窓周辺の換気扇、エアコンの配線、その他配管
台風などのありえない角度から、雨水が侵入する場合があります。1年に1回程度の雨漏りの場合、このケースが考えられます。外からの配管が室内に入り込んでいるケースで配管の角度や配管の止め金具からの雨水の侵入もあります。クーラーの配線口の穴周辺もパテがしっかりされているか確認しましょう。
④出窓、庇
サッシのなかでも一番雨漏りしやすいのは出窓廻りです。出窓は普通のサッシより重量があるので取り付け方によっては数年で下がったりします。建物の振動等でも動く可能性もあり、コーキングが剥がれてそこから雨水が侵入します。この場合、出窓の取り付け方の修正が必要になるかもしれませんので大がかりになる場合もあります。窓の上にはおおむね庇があると思いますが、庇と外壁との取合部分の防水処理が不完全な場合も雨漏りの原因になります。