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色の選び方№2
③色見本帳の見方
色を選ぶ場合、メーカーの色見本帳や日本塗料工業会の
色見本で選ぶことになると思いますが、数が多いので
どうしても迷ってしまいます。無難な色ではアイボリー
ベージュ、薄いグレー。こういった所になると思います。
この系統の色でしたら、大概周りの建物にも溶け込む事が
できるでしょう。見本帳の数ある中から1つを選ぶとなると
大いに悩むと思いますが、その前に正しい知識を得れば、
工事後の満足度も高まります。
色の三属性とは色相、明度、彩度の3つのことを言います。
1.色相は、まさに色そのものです。赤、黄、緑、青、紫などと
イメージを表現するのにもっとも適した属性となります。
2.明度どは読んで字の如く、色の明るさのことです。
色は明度が高くなると白に近づき、低くなると黒に近づきます。
3.彩度とは、色の鮮やかさを表します。彩度の高い色を原色や
純色と呼びます。彩度を下げていくとくすんだ色に変化していき
最後は灰色となります。住宅での塗装では彩度の高い色での
塗り替えは失敗となりがちですので、注意が必要です。
以上のことを参考にしつつ、周りの街並みとの調和を考慮しながら
色選びをしましょう。そして、一番大事な点が見本帳の面積による
見え方の違いです。小さな色見本で見ると、色相・明度・彩度が
強調されて見えます。また、薄い色は白っぽく、濃い色は黒っぽく
見えます。その点も、考慮しつつ業者とも相談しながら、慎重に
進めてください。
④付帯部塗装の色選び
外壁の塗装が終わると、次は樋、庇、破風板、鼻隠し、雨戸など
付帯部の塗装になると思います。これは、外壁の色に大きく影響を
受けます。基本的には、外壁が薄い色の場合、付帯ぶの色を濃い
茶色などでアクセントをつける感じで仕上げると立体感が出来ます。
そして、外壁が濃い色の場合は、付帯部の色は同色または
外壁より濃い目の色で仕上げるとよいでしょう。付帯部の色は、
大概2色以内にする方がスッキリ仕上がります。樋、鼻隠しなどは
屋根と同色、雨戸は現状のサッシの色に合わせると統一感が
あります。
付帯部の色も周りの景観に配慮して、あまり奇抜な色は避けるよう
にしましょう。付帯部の色選びも外壁があくまでも主役で付帯部は
脇役という感覚で統一感を出すことが大事です。
付帯部の色が余り全面に出ないように配慮する方が無難です。