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【雨漏りの原因と対策①】
<ベランダ手摺>
ほとんどのベランダには手摺りがついていると思います。材質は、鉄製やアルミ製が一般的ですが、手摺りの付け根からの雨漏りが原因といおう事例が多く発生しています。付け根部分が、モルタルで埋まっている状態になっていますが建物の揺れにより隙間ができ、そこから雨水が侵入し雨漏りとなるケースがあります。
そして、鉄製の場合は、経年劣化現象で手摺りの下側が腐食し、そこから雨水が付け根へまわります。鉄製のものは中が空洞になっていますので下地の取付部分まで雨水が侵入します。その結果、雨漏りに繋がります。またアルミ製の場合でも同じことが言えますが、アルミの笠木部分のコーキング部の劣化にも注意が必要です。コーキングが切れると雨水の侵入による雨漏り被害の発生が多く見受けられます。ベランダに出る時は周りの状況も点検しておくと未然に防げると思いますので大事な家を守るためにも常に気をかけておきましょう。
<ベランダ腰壁・床>
ベランダの立上りの腰壁にも注意が必要です。建物の揺れによる場合や立地環境等原因は、さまざまですがヒビ割れの発生が多く見受けられます。コーナー部分、床と立上り壁との取り合い等が大半です。モルタル仕上りの笠木部分のヒビ割れも注意が必要です。
ベランダの場合、素人でも応急処置で市販のコーキング剤や防水剤で処置する事もできますので、緊急の場合はとりあえず処置しなるべく早めに専門業者に点検してもらってください。ベランダの下が部屋の場合は部屋の天井をマメに点検する必要があります。黒いシミや雨の日に天井から音がする。部屋がかび臭い等の症状があれば要注意です。ベランダが外部にある場合も軒天に異常がないかチェックしてください。ベランダに屋根を取り付けると一定の効果がありますのでこれも対策の一つとして検討してみてもいいと思います。