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見積り書の見方
№1
外壁塗装をする場合、かならず見積書の提示があると思います。見積書がなければどのような工事をするのかわかりません。
しかし、外壁塗装の見積書は各社バラバラで決まった書式がありません。そのため素人にはわかりづらく、また専門用語で書かれたり
不明瞭な部分も多々あります。ここでは、見積書の見方と信頼できる見積書なのかを判断する知識を養っておきましょう。
【外壁塗装見積書の見方を理解できるようになるメリット】
会社によって見積書の書き方もマチマチですが、基本的には素人が見てもわかりやすい見積書がいい見積書と言えます。
金額だけわかればいいというスタンスの見積書は避けた方がいいと思います。見積書はその価格でこの工事内容をするという事です。
お客様自身で価格と工事内容をしっかり把握していただき、後々揉めないようにする材料です。万一、見積り内容と実際の工事が
違っていたら、ちゃんと言える材料になりますので、見積書の内容が理解できない場合は何度でも説明してもらい必要であれば
書き直してもらいましょう。見積書の見方がわかるとどのようなメリットがあるのか次で説明します。
◆必要な作業かどうかがわかる
見積書によくある「○○一式」とだけ書かれているような明細書は基本的には作業内容がまったくわかりません。
見積書の見方がわからない方からするとこれが一般的な見積書だと思ってしまいます。しかし、見積書の見方がわかっていると
この見積書は信頼できるかどうか判断できます。そして、不要な作業が入っている・必要な内容が記載されていない等、業者に
説明を求めることが出来ます。仮に、記入漏れがある場合は、口約束ではなく、しっかりと見積書を作り直してもらい、後々
「言った」「言っていない」との水掛け論になるトラブルが起きないように注意しましょう。
◆価格の比較が簡単に出来る
見積書の各項目がひとまとめになっていると相場を確認することが出来ません。明細書の各項目が細分化されていると
たとえば、足場代はいくら、○○の金額はいくらと誰が見ても一目瞭然。細分化されていれば、他社との比較も簡単に行えます。
加えて、外壁塗装に必要な作業内容の相場を理解することが出来ます。例えば、さきほど例に挙げた“足場の単価”が相場よりも
高いと思った場合、業者に「なぜ、この値段になるのですか?」と説明を求めることができます。きちんとした業者であれば、
自宅の「立地環境により作業しにくい」「通常より時間がかかる等」の理由説明をなすはずです。
ここで大切なことは、説明を聞いて“なぜその価格になるのか”をお客様自身で理解することです。理解が深まれば、おのずと業者が
どのような作業をするのかなぜその価格なのか納得することができます。それでも相場よりかけ離れた見積りを提示されているので
あれば、他社との比較を再検討し、相見積を取られることをおすすめします。
◆見積書の作業内容と工事内容が一致しているか
悪徳な業者に引っかかってしまうと「見積書の作業内容と実際の工事内容が一致しない」といった事案に巻き込まれる
可能性もあり得ます。「見積書通りの塗料を使っていない」「工程が抜けている」「簡易な足場を組んでいるため安全性や
安定性がなく、危険性がある」等、見積書と施工内容が違う場合も往々考えられます。こうしたことが起こらないよう見積書の
内容を十分に理解していると、いざ施工をする段階で業者が誤った工程をしていても「それは間違っている」という判断ができ
見積書通りの施工をするよう指摘することが可能になります。
業者側からすれば、大雑把な見積書の場合だと、全く違う塗料に変えてもお客様にはわかりません。し、もし、指摘されても
「見積書に記載されていない」と言って責任逃れをすることが出来ます。我々のように真っ当に施工している会社からすれば
こういったことがお客様と会社とのトラブルの原因になりかねないと言えます。会社としてのリスクをリスクとしてきちんと
考えているか。お客様の立場に立ったときにどのような見積書であれば納得できるか。わかりやすいか。
見積書一つでも、その会社の考え方がわかるのです。そういったことを判断するためにも、見積書の見方は大事と言えます。
「これはこういうものなんだ。」と一概に受け入れるのではなく、一つ一つ確認し細部にわたりわからない項目は何度でも
担当者に聞いて説明を求めましょう。満足のいく施工であるためには、お客様自身が納得のいくきちんとした説明を受けて
理解したうえで契約を結ぶことです。