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外壁塗装と高圧洗浄の必要性№1
①高圧洗浄は必要か
外壁塗装において高圧洗浄は必要不可欠な作業のひとつです。
しかし、省いても良いのではないかと思われがちな作業でもあります。
近隣には水が飛びますし、迷惑が掛かってしまうケースもあります。
そこまでして洗浄をする必要はあるのでしょうか。答えはイエスです。
建物の外壁には長年に渡り、ホコリや車の排気ガスがこびりついて
います。そんな状態の上から塗料を塗っても密着性に欠けます。
ということは、耐久性に問題が出てくるわけです。いくらいい塗料を
塗っても密着性が悪ければ、2~3年で剥がれたりする可能性が
あります。10年位経った壁を手で触ると白い粉が付くのを見たことが
あると思いますが、これはチョーキング現象と言います。そういう状態
の上から塗装しても長くは持ちません。
わかりやすく言いますと、塗膜がチョーキング現象の白い粉の上に
乗っているような状態ですから剥がれやすい状況にある訳です。
何かが当たったらすぐに剥がれてしまうかも知れません。昔は、
高圧洗浄機は高価なものでした。従って、一般塗装業者では簡単
には使えるものではなかったので、ブラシやワイヤーブラシなどを
使って汚れを落としていましたが完全ではなかったようです。
今では高圧洗浄機も昔と比べると安く手に入るようになり(それでも
20~30万円します)なり、ほとんどの業者が使用するようになりました。
最近ホームセンターでも洗浄機を置いていますが、ほとんどが家庭用
のものです。一般的な家庭用の洗浄機の圧力は8~10MPa(メガパス
カル)です。外壁塗装では最低でも14.7MPa以上は必要となります。
ちなみに、高圧洗浄機によってはMPaではなくkgf/cm2と表す場合が
あります。 14.7MPa=150kgf/cm2と理解していただければよいと
思います。そして、水の噴出方法もトルネードタイプ(回転式)と通常
タイプの2つがあります。トルネードタイプの方が塀などのこびりついた
汚れはよく落ちます。
高圧洗浄機には騒音がつきものですが、住宅地で使うものですので
出来れば防音型が望まれます。防音型は60デシペル程度なので
比較的音は気になりませんが、それでも施工前には近隣への挨拶は
欠かさないようにしましょう。
高圧洗浄の費用の相場は、屋根・外壁で㎡あたり150円前後の
相場となっています。洗浄期間は屋根・外壁を合わせると6~7
時間かかります。極端に短い業者には注意が必要です。また、
折角キレイにするのに、窓が開いていては部屋の中を濡らして
しまいます。洗浄前には窓が閉まっているかどうかの確認も
忘れずに行いましょう。
外壁の洗浄は大事な工程の1つなので、時間をかけて隅々まで
丁寧な作業を心がけてもらいましょう。