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塗料 №2
一般的な塗料としては、アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッソ塗料などが
挙げられますが、それ以上の耐久性と言われているのが、無機塗料です。ただ、無機
塗料はメーカーも多く、良いものと悪いものがたくさん塗装業界でも使われています。
良い無機塗料と悪い無機塗料を見極めるのは非常に難しいのが現状です。そこで
無機塗料というものはどのようなものなのか特徴やメリット・デメリットなどをまとめて
みました。無機と有機がありますが、無機物は人間が作り出すものではなく自然な
鉱物のことです。有機物は人間が作り出す化学物質のことです。無機物は紫外線に
当たり続けても劣化しにくいという発想のもとに開発が始まりました。紫外線による
塗装の劣化が一番の大きな課題になっていました。そこで無機物と塗料を組み合わせる
ことによって耐久性の向上を課題に各メーカー開発を進めています。しかし、無機物
だけでは外壁に張り付けることが出来ないため、有機塗料の中に無機物を混ぜ合わせて
います。有機と無機の混合塗料と言えます。
無機塗料の長所は耐候性が高い・汚れにくい・不燃性などが挙げられます。欠点は価格が
高い・塗料の性能が分かりづらい・施工下地が限られる・艶が消せないなどが挙げられます。
日本ペイントの無機塗料「アプラウドシェラスターNEO」を使った実験でも高耐候性塗料の
フッソ樹脂塗料が光沢保持率20%未満の状況であっても無機塗料は70%以上の光沢率
を保持しているという実験結果を発表しました。建物で一番に挙げられる外観も汚れが
付着しにくい親水性という水と非常に馴染む性質があるため、汚れがついても雨が汚れと
壁の中に入り込み、流して行きます。次に汚れを外壁に吸着する原因に外壁面が持つ
静電気が挙げられます。空気中を漂う小さなゴミ・チリなどは静電気に引き寄せられて
外壁に付着します。ゴミなどが沢山ついた外壁は見た目にも汚く見えます。そして、水を
含みがちになり、苔・藻・カビなどを発生させる可能性が高くなります。無機塗料は静電気が
起こりづらいため、汚れがつきにくいのです。価格が高いのであまり一般向きではありません。
安い無機塗料も出廻っているようですが、安い物は注意が必要です。
日本ペイント「アプラウドシェラスターNEO」、関西ペイント「ムキフッソ」
エスケー化研「スーパーセラタイトF」などの一流メーカーの物を使えば問題はないと
言えます。個人的には、金額的に手頃なフッソやシリコン塗料でも十分だと思います。
参考サイト:外壁塗装駆け込み寺