寝屋川屋市にて根葺き替え工事を行いました④
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まず、屋根工事の初めに古い板金を撤去します。板金を取り外していくと写真で分かるように、古い貫板が出てきました。この貫板もすべて外していきます。
板金・貫板の撤去が完了しました!
当番菌の貫板は、当番菌を固定する重要な屋根材になります。貫板は棟板金でおおわれていますが、当番菌のつなぎ目や釘穴、板金の浮き等のわずかな隙間から雨水が入り込むことで徐々に腐食していきます。特に今回の貫板は木製なので水分に弱く侵入した雨水が無機板の劣化を早めてしまうことになります。貫板が劣化してしまうと
①棟板金の固定が低下…貫板が腐食してしまうと棟板金を固定している釘やビスが抜けてしまうことが多くなります。釘やビスが抜けた結果、棟板金そのものが浮いてしまうことがあります。
②屋根全体の劣化…長期間にわたり雨水が侵入することで、屋根材が腐食して屋根全体の劣化に繋がってしまいます。
③飛散・被害のリスク…棟板金が剥がれて飛散するリスクが高まります。隣人や通行人に怪我を負わせたり、隣の家を破壊してしまったりする可能性もあります。
以上の事もありますので、貫板の劣化を放置せず早めの対処が必要になります。新しい貫板に交換することで屋根の安全性と耐久性が保てます。
次にルーフィングを貼っていきます。今回使用しているルーフィングは、粘着系のルーフィングを使用しております。屋根材を下から上に順番に取り付けていきます。軽量タイプの金属屋根なので、一人でも施工していけるのがメリットですね。
本日は、片面のみの施工となりました。片面だけで1日の作業になります。半分仕上がりましたので後日残りの半分を仕上げていきます。
では、残りの半分の作業を行いましょう!上の写真は反対側の施工の様子になります。
反対面と違うところは、赤丸部分の「ハト小屋」があることです。このハト小屋部分は屋根材を小刻みに加工して貼っていくという作業となります。なので通常よりかは時間がかかってしまいます。
ハト小屋の役割は、建物の屋上や屋根に設けられた設備配管や電線管、ダクトなどを取り出すための小屋になります。この名称は、鳩が住む小屋に似ている事からつけられました。
こちらの写真のように、屋根とハト小屋の取り合い部分に「水切り」という専用の部材を差し込みます。※赤丸部分です。 この板金を差し込むことにより、雨水が吹き込んでも立ち上がった板金部分がせき止めてくれる役割をしてくれるので、雨漏れを防いでくれます。
あとは、ハト小屋の壁部分と屋根の部分を貼っていくとハト小屋部分の完成となります。
後日、屋根葺き替えが完成いたしました!ハト小屋部分の屋根工事と、棟板金の取付が午前中には完成しました。外壁との色と今回のワインレッドの色が相まってすごくきれいです。
今回足場を設置していることもありますので、軒樋の清掃も一緒に行いました。足場を組んだ時でしか、軒樋の掃除はなかなかできませんので清掃させていただきました。これで詰まる心配もないので安心ですね!
さぁ、足場を解体して今回の屋根葺き替え工事は完了となります!全体の工程を合わせて大体2週間ほどの施工期間となりました。お客様にも大満足していただき、私も非常にやりがいのある工事となりました!この度は、本当にありがとうございました!