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塗替えリフォームの目的
屋根や外壁は、強い紫外線や風雨から住まいを守ってくれています。
いくら高機能の製品や塗料が開発されても、時間が経つとともに徐々に表面が劣化します。
劣化が進むと雨漏りしたり、建物の内部まで傷んだりします。
私たちは、住まいの専門家として、みなさんの快適な生活のために、
屋根・外壁のリフォームは、やりたいかどうかではなく、
「しなければならない工事」だと断言します。
建物は虫歯と一緒で、傷みがはじまると放置しておいて良くなることはありません。
早めにメンテナンスをしておけば問題無いのですが、そのまま放置するとどんどん劣化が進み直すのにお金がたくさんかかるようになり、さらに酷くなると直せない…なんてことにもなりかねません。
まずは、お客様の住まいの外壁の材質をみて、建物の状態について考えてみましょう。
材質別 塗り替え時期 比較表
【特徴】
石膏、セメントを混ぜ合わせて硬化した外壁材です。
表面上のデザインが豊富で、タイル目、レンガ調などがあります。
優れた断熱性を持つ一方で、寒冷地では凍害が問題となるケースも。
最近の住宅で一番多く使われている外壁材です。
【よく起こるトラブル】
・目地のコーキング割れ・ボードの反り ・チョーキング
・紫外線による褪色 ・爆裂(寒冷地)
【特徴】
砂とセメントを水で希釈して混ぜ合わせてコテで塗りつけた外壁です。
防火性に優れており、強度が強いのが特徴。ただ防水性能が低くなると、
急激に劣化が進みます。
15~20年前は主流の外壁材でした。
【よく起こるトラブル】
・モルタルの剥離 ・クラック(ひび割れ)
・紫外線による褪色 ・カビによる汚染
【特徴】
金属素材のサイディングボードです。
金属素材のため、防水性が抜群で耐久性も優れています。
25~30年以上前に主流の外壁材でした。
【よく起こるトラブル】
・白サビ、赤錆などの腐食
・風による浮き・退色
【特徴】
スチールやアルミニウムなどの金属鋼板です。
軽くて耐久性も高いので、既存の壁の上に貼り付けられます。
断熱効果にも優れており、さびにくいのも特徴です。
【よく起こるトラブル】
・スチール素材:サビ、褪色
・アルミ素材:傷がつきやすい
【特徴】
コンクリートを軽量気泡化した外壁材です。
断熱性、耐火性、耐久性に優れており、ビルなどによく使われます。
塗装が劣化したままですと、防水性が乏しいので内部からボロボロになります。
手遅れになると、再塗装ができません。
【よく起こるトラブル】
・クラック(ひび割れ)、爆裂(寒冷地)
・紫外線による褪色
【特徴】
もっとも強度の強い外壁材です。
防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、専門的な改修が必要になるケースがあります。
【よく起こるトラブル】
・クラック(ひび割れ)、爆裂(寒冷地)
・内部鉄筋の亀裂、破損
塗り替え時期のセルフチェック
日向と日陰では、外壁の変色も違ってきます。
特に住まいの南面は、ベランダをつくるなど面積が広くなりがち。
そのぶん紫外線をたくさん浴びたり、風雨にさられるので、色あせがしやすくなります。
同じ壁面で見比べて、あきらかに変色ぐあいがちがうときは、塗り替えサインといえます。
壁を手で触れて、白い粉のようなものがついたなら、壁が劣化している証拠。
これは「チョーキング」と呼ばれ、風、雨などで塗装が古くなり変質し、粉状になってしまった現象です。
一般的な外壁塗装の寿命の目安。
この状態なると、防水の効き目がなくなっているので、塗り替え時期がきたといえそうです。
また、太陽光でもなりやすいので、南面の壁も確かめてみるといいでしょう。
ひと昔の塗装であれば、3年程度でサビてきたものです。
しかし、今では良質な塗装も開発され、耐久性もぐんとアップし、サビがでにくくなりました。
とはいえ、サビが広範囲に見られるようでしたら塗り替えをオススメします。
鉄部といえば、特にベランダや外階段の手すりなどに使われるもの。
安全のためにも、ちゃんとした塗装ケアをしておきましょう。
大きなひび割れ、チョーキングをほかっておくとどうなるのでしょうか。
どんどん壁が反り返ってしまい、どんどん雨水や湿気が進入してしまいます。
その結果、壁面内の部材がもろくなり、建物自体の老朽化を早めてしまう原因にも。
そうなると塗り替えだけでは済まされず、補強工事にもつながります。
大事になる前に、壁の反りを見つけたら早めに対処しておきたいものです。
特に築年数が経っている住まいに多く見られるのが、外壁塗装のはがれです。
長年、雨水にさらされたことにより、塗装の耐久性が落ちてしまった結果といえます。
実はこれと別に「密着不良」で、はがれてしまうこともあります。
「密着不良」とは、塗装がきちんと定着していない状態のこと。
これは前回の塗装時に、しっかりと下地処理を施さなかったことが主な原因です。
密着不良をほっておくと、はがれがどんどん拡大していきます。
程度によっては、はがれた箇所だけの補修で済むケースもありますが、広範囲ともなれば最悪の場合、すべて張り替えになり費用もかかります。
こちらも早め早めのチェックで、対応しておきたいものです。
風雨にさらされる木部は、傷みの進行が早い傾向にあります。
屋根と外壁の間に使われている破風板(はふいた)など木材を使用していることが多く、特に注意したい箇所です。
傷みがひどくなり腐ってしまってからでは手遅れ。
そうなってからでは塗装では対処できませんし、木部の取り替えとなったらコストもかかってしまいます。
やはりマメなチェックを心がけたいものです。
壁と壁の隙間を埋めるために必要なのが、ゴム状の部材「コーキング」。
雨などの侵入を防ぐことを目的とした防水材でもあります。
この部材を指で押して、弾力がない状態なら危険信号。
さらに劣化が進むことで「ひび割れ」が起こり、そこから水が漏れてくる可能性があります。
状況によっては、コーキングを補修するだけのケースも。
一度信頼できる業者に相談してみるのも方法です。
壁面に光沢がなくなると起こりやすいのが、コケや藻。
これが発生してきたら、塗料に含まれている防カビ剤などの効果がなくなってきた証拠です。
特に日の当たらない北面、湿気のたまりやすい場所にできやすく、あっという間に増殖してしまいます。
外壁の汚れの70%は、外壁に付着したコケや藻が原因。
見映えが悪いだけでなく、壁面の劣化を進行させてしまいます。
また家の中にまでカビや微生物が進入し、ダニの発生を招きやすく、シックハウス症候群の引き起こす可能性も。
コケや藻の対処としては、高圧洗浄をしてからの塗装になります。
外壁をチェックしたとき、いちばん目につきやすいのが、ひび割れでしょう。
ちょっとした振動などで起こりやすいため、国道や線路沿いに建てられた住まいに多く見られます。
素人目にもわかるので、訪問販売の営業マンに指摘されやすい箇所でもあります。
小さなひび割れなら、どこの住まいでもあるものですから、それほど気にする必要はありません。
ただしそれは、ちょっとしたひび割れのときのお話です。
ひび割れがどう見てもひどいときは、外壁が基準の厚みより薄いということ。
それは手抜き工事が原因かもしれません。
また、建物自体にひずみが生じているケースも考えられます。
やはり専門家にチェックしてもらうことが先決です。
なお、ひび割れをそのままにしておくと外壁が急激に劣化してしまうことも。
結果的に塗装だけでなく、もっと大掛かりな補修が必要になります。
ひび割れがひどくなる前に、塗装をすることをオススメします。
塗装の色が褪せてしまっているだけでなく、防水効果が劣化していく可能性があります。
日光の当たり方や、使われている塗料などの条件によって傷み具合はちがいます。
塗り替え時期を知るために、セルフチェックで現在の状態を把握しておきましょう。
塗装面がぼろぼろになっています。
すぐに対処しないと雨漏りなど、もっと大変なことになります。
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